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692: 修羅場家の日常 2016/07/10(日)01:11:32 ID:Stg

この季節になると思いだす祖父との会話。

数十年前の夏休みの夜、
当時小学生だった私と祖父は二人でスイカを食べながら
「火垂るの墓」を視ていた。

叔母さんの家で邪険に扱われる清太を見た私は
「悲しいよね、おじいちゃん。
昔は疎開先で同じ目に遭って死んだ子がいっぱいいたんだろうね」
と嗚咽してしまった。

すると祖父はため息をついて
「こんな話聞いたことないわ。
ここもド田舎の農村じゃからな、
都会から疎開者が押し寄せとったが
清太とかいうのより年下の奴でも
畑を借りてナスやらジャガイモやら育てて生計たてとったぞ。
そもそも村社会で厄介者がぶらぶらできるわけないやろ。
村の青年団に首根っこつかまれて
勤労奉仕に強制参加させられとるわい」と断言した。



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