33: 修羅場家の日常 2019/03/06(水)23:29:40 ID:1vb.1g.nt
先日、実家に帰省した時の話。
だいぶ前に大叔父が亡くなり、
このたび大叔母も施設に入ったので
親戚一同で大叔父夫婦の家の整理をしてきたという。
そのとき、祖父が「こんなものを見つけた」と、
勲章を六つほど見せてくれた。
なんでもそれらは軍人ではないが
公務に携わっていた曾祖父が貰ったもので、
勲八等瑞宝章、勲七等瑞宝章、
昭和大礼記念章などなど。
瑞宝章の勲八等と七等は現在では廃止されていて
勲章の等級としてはそれほど高いものではないと思うが、
たった一枚だけある曾祖父の写真のムネを飾っている
勲章の現物がこれだと思うと、
俺はやや興奮気味。
しかし、そんな俺を見て祖母が一言。
「そんなおもちゃみたいなもん、
一銭の価値にもなりゃしない。
捨てちまえばいいのに」
たしかに戦時中に造られたからなのか、
材質も俺が見てもわかるほど良くはないし、
塗装も剥げてるところがある。
しかし、材質やお金の価値云々ではなく、
うちの先祖に勲章を貰った人がいるという
事実そのものが価値じゃないだろうか。
それを軽々しく「捨てちまえ」と言える
その神経がスレタイ。