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124: 修羅場家の日常 2015/05/04(月)17:48:44 ID:xtB

当時高校生だった私と友人Aを含めた仲良しグループ
その仲良しグループで皆で浴衣を着て夏祭りに行く事になっていた
当日彼女が待ち合わせ場所にきて、
私はAの隣にいた中年男性を車で送ってくれた父だと思い
「Aさんにはいつもお世話になっています」と挨拶をしたら

「違う、彼氏」

とボソっと呟かれた。




衝撃だった。

まだ十代学生のAに40近い男性が恋人になるという事実が信じられなかった。
外見はイケメンとか背が高いとかでなく
ごく普通のそのへんの会社にいそうな普通の中肉中背の「おじさん」

当時の制服を着ている私にとっては
40代男性は違う世界の人種で
正直相手の男性に嫌悪感しか持てなくて会話もそれきりだった

その人とどこで出会ったのかとか何も聞かなかった


125: 修羅場家の日常 2015/05/04(月)17:49:00 ID:xtB

その祭りのあと、
クラス内にすこし異変が起こった。
カップルが一気に増えた

というか男子女子関係なく
「自分の好きな人には好きと正直に早く告白しなくては誰かに取られる」
という空気になっていた

文化祭、運動会、イベントがある毎にクラス内で男女ペアが自然に生まれて
日曜日の仲良しグループで遊ぶのがグループデート状態に
みんなの彼氏達をあわせると10人以上の大所帯
初彼、初彼女にうかれてるけど
2人きりは恥ずかしいし緊張する…みたいな

でもそのうちAがこなくなった


126: 修羅場家の日常 2015/05/04(月)17:49:30 ID:xtB

そして2度目の衝撃が起きた
Aが結婚した。まだ在学中だった
相手は以前に会ったおじさんと聞いた
同時期にAの家族が亡くなったということも
担任から特に報告があったわけでもないけど学校の皆は知っていた
名簿の名字がどうなったか知らないけど一応そのままだった。
でも口に出せなかった

A本人が誰にも言わないから
「おめでとう」も言えず「なんで?」とも聞けず
友人達の間でもこの話題がタブーというか
入籍という事実が私たちには重すぎて触れられなかった
男子も女子もチャラいグループも
ひやかすとかいじるとか、そういうことが出来なくて無言
なにも起きていない気付いていない、そんな微妙な重い空気がただよう教室

その件にふれなければ平和な学校生活でその後みな進学、就職でばらばらに
クラスの皆はだいたい順調に交際して何組かはそのまま結婚した
私は進学で遠距離になって分かれてしまったけど


127: 修羅場家の日常 2015/05/04(月)17:49:47 ID:xtB

最後の衝撃
またさらに月日がたってふと職場でだいぶ前にAが自サツしたと聞いた
「みんなの彼はとてもかっこいいね」
「素敵だね」
「私もクラスメイトと恋人になりたかった」
私たちのことが羨ましいと何度もこぼしていたそうだ
教えてくれた人は別の学校だったけど在学中の結婚というのは黙っていても
田舎の地域には静かに広まって噂になっていたそうだ

あの男性との結婚はやっぱり家庭の事情があったらしい
自分の意志より周りの意見とか世間体とかなにか色々あったようだけど
それも家の事情となれば深くは聞けなかったし
皆のああ…と言葉を濁して会話を変えた
こうして振り返ると私たちはAに対して随分薄情だった
中年男性と関係をもったAを口にせずとも軽蔑していたと思う
入籍してからどこに住んでいたかも知らないしお線香をあげに行く事も
お墓参りにいこうと声をかけることもなかったし他の人もそうだった

今その男性と同じ中年といわれる年になって
Aの顔ももうぼんやりとしか思い出せない
衣替えでシミになった浴衣を見つけて思い出した話




128: 修羅場家の日常 2015/05/04(月)17:53:18 ID:t0j

真相が気になるじゃねえか
知り合いにコナンとかいないのか


129: 修羅場家の日常 2015/05/04(月)17:55:31 ID:HrJ

どこが修羅場か
というか衝撃衝撃ってそれなら衝撃スレに書けばいいんじゃないか?


130: 修羅場家の日常 2015/05/04(月)17:59:47 ID:xtB

すいません。
衝撃的な話と1に書いてあったので
ここでいいのかと思いました

「同じ高校で同い年ならあの人しってる?」と教えてくれた人が
笑いながら自サツしたと言ってきたことのほうに驚いて詳しくは聞けませんでした


131: 修羅場家の日常 2015/05/05(火)02:31:35 ID:YNo

>>124です

書く場所を間違えていたようなんですが
思い出した事があるので少し書かせてください


自分で記憶を文章にすることで気持ちの整理が出来たのか少し詳しく当時の事を思い出しました
あと自分の書き方が下手で間違われたと思うんですが
「違う、彼氏」と言ったのはAの方です
「おじさんだから間違えるよね」と苦笑いで言われてお互いに気まずい感じになりました

そのおじさんの方なんですがお祭りのその日買ったばかりの下駄の鼻緒で靴ずれ?してしまって
私が歩けなくなっていたら鼻緒を緩めてくれて履きやすくしてくれたんです
浴衣を着るのが初めてで下駄がどう作られているのかなんて私たちは知らなくて
こんな些細なことですが少しいい人なのかな、と思った記憶があります
Aとおじさんは「訳あり」と思ったけどひょっとしたら違うのかも、と

どちらにせよ中年の男性が十代に、というのは異常だったと言うけど
いま中年になったからこそ、恋愛でも別でも大人が止めるべき関係だったと思う
本当に当時の私たちには確かに修羅場だったんです


132: 修羅場家の日常 2015/05/05(火)02:32:27 ID:YNo

でもその後私も就職したり事件に巻き込まれたり、震災にあったりして
それが人生最大の修羅場だったかと思うとそうじゃないんですよね
こういう掲示板に書きたくなったのは正直私がAにマウンティングしていたという
罪悪感が残っていて誰かに聞いて欲しかったからです
私は「同じクラスの男子が私に告白してくれた好きと言ってくれた」と
実際自慢げに言っていたとはずなんです
最低だけど内心「私の彼氏は同級生、あの子の彼氏はおじさんだ」と見下す気持ちが私にあった
そのAはもういないし旧友とは数年単位で会っていない
今変な時間で周囲に当時のことを無性に話したいけど話せなくてここに書かせてもらいました
すみません、何度もスレ違いでしたが失礼します


引用元: 今までにあった修羅場を語れ【その10】