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498: 修羅場家の日常 投稿日:2001/07/21(土) 16:23

あまり怖くは無いかもしれません。まさに、ほんのりとした体験でした。

この間の寝苦しい晩の出来事です。


その日、猛暑と仕事で疲れていた私は、いつもよりかなり早めの9時頃に、
子供と一緒に就寝することにしました。疲れていたので、すぐに寝入ることは出来ましたが、
早く寝過ぎたのと暑さのせいか、夜中に目が覚めてしまいました。

498: 修羅場家の日常 投稿日:2001/07/21(土) 16:23

まだ目は閉じたままでしたが、ふと気が付くと、
軽く握った自分の左手のひらの中に、何かがありました。

それは誰かの人差し指のようでした。
同じベッドに寝ている子供は自分の右側にねているはずです。
いつもそうしてますから...。それに、それは子供の指にしては大きすぎるのです。


26: 修羅場家の日常 投稿日:2014/07/16(水) 18:00:06.18

しかし、今度はすぐ横に人が座っている気配、というより圧迫感を感じました。
その圧迫感が段々と重みに変わってきて、体中から冷や汗がドッと出てきました。
こんなことは、初めての体験でした。さすがに怖くなってきて、知っているお経を頭の中で何度か唱えました。

しばらくすると、その気配も突然スッと消えて無くなりました。

ほっとして、ゆっくりと目を開け、まわりを確認しましたが、何も変わったところは有りません。
子供は静かな寝息を立てて、やはり右側にねていました。

しばらく横になって、今の出来事を思い返してみました。
その時、ふっと亡くなった祖母の記憶が蘇ってきました。
自分にとって祖母は母親代わりの人でした。そんな祖母が老衰と院内で感染した病で、
余命幾ばくも無くなっていた時の事です。
週に何度か見舞いに行っていましたが、いつもはただ寝ているだけの祖母が、
その日に限って目をぼんやりと少しだけ開けており、私に向かってゆっくりと手を差し出してきたのです。

まるで助けを求めているかのようでした。

私はある種の恐怖心のようなものをその時感じてしまって、弱々しく差し出されたその手を、
どうしても握り返してあげる事が出来ませんでした。それからしばらくして祖母はなくなり、
自分はその日の事を少し後悔しました。

感傷的になってると思われるでしょうが、あるいはさっき握った指は、
祖母のものだったのかも...と思うと泣けてきました。

あまり怖くもない話、長文で失礼しました。


500: 修羅場家の日常 投稿日:2001/07/21(土) 17:28

>>498-499 
うまい!! 今日の夜迄とっておいて、100物語で聞きたかったね。
ビールでも飲みながら。。そんなまさにほんのり怖いはなしだね!