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540: 修羅場家の日常 04/07/24 06:34 ID:jcXIGDMd

母のこと。

うちは裕福な家ではなかった。
兄はそれが理由で短大しかいけなかった。
そして、大学ぐらいは出ておかないと
就職で不利だと兄のときに思ったそうだ。



母はパートに出て
俺と弟を大学に生かせてくれた。
それも県外のだ。
パート以外にも保険の集金などをやって
学費を稼いでくれた。
俺も時間が有るときは車で一緒に回ったりしていた。
そして俺が就職したら家を建て替えようとか、
親父とゆっくり旅行へ行きたいとか話していた。

就職して2年目、
休みの日に友人宅で遊んでいると、
母から具合が悪いので帰ってきて欲しいと電話があった。
俺は何事かと思い帰ってみると、
眩暈がするといって寝ていた。

「薬は飲んだのか?」と聞くと
「寝ていれば直る」といってたので
遊んでいたのを呼び出され
機嫌が悪くなった俺は部屋で寝ていた。
そのうち
「気分が悪いから医者を呼んでくれ」
と言ってきたので不機嫌ながら医者を呼んだ。

医者が来て
「血圧が高いのでしょう」と言って点滴をして帰っていった。
俺は、寝ていれば大丈夫だと思い
また遊びに行ってしまった。

帰って来てもまだ寝ていたから
「薬は飲んだか?」と聞いたが
「しんどいので飲んでない」と言った。
「薬を飲まないと直らないだろうが」
ときついことを言ってそのまま寝かせておいた。
夜遅く親父が帰ってきたときもまだ寝ていたらしい。


541: 修羅場家の日常 04/07/24 06:34 ID:jcXIGDMd

次の日、トイレにも立てなくって
漏らしてる母がを親父が看病していた。
おれは「薬を飲まないから駄目なんだよ」
と悪態をついて会社に行った。

そして夕方、
母が意識不明だと兄から知らせを聞いた。
朝はまだ意識はあったはず、
なにがどうなって?と思い病院に行った。
親父が病院へ連れて行こうと思って、
車に乗せていたら容態が急変したらしい。

病院に行くとそこには集中治療室で、
さまざまな管につながれた母がいた。
意識は無く人工呼吸器で息をしてるだけだと言われた。
集中治療室では家族が母に向かって
がんばれと声を掛けていた。
兄嫁のお腹には初孫が宿っていた。
「初孫を見ないのか」と必死に呼びかけていた。

心肺停止したので臓器が正常に動くまでは
安心できないと医者は言った。
俺は峠を越えるまで、
何も口にしない寝ない座らないと決めて病室の前で待っていた。

次の日、肝臓か何かが機能しはじめたといって
多分安心でしょうと医者が言った。
みんなほっとして、
俺はみんなと飯を食べつい眠ってしまった。


542: 修羅場家の日常 04/07/24 06:39 ID:jcXIGDMd

5時間後、
医者からもう駄目でしょうと言ってきた。
その言葉を聞いても俺は信じられなかった。
なぜか覚めた自分がいて親戚が来たら案内をしていた。

そして
「なぜ飯を食ったり寝たりしてしまったんだろう」
と後悔しだした。
そのうち
「もう母といっしょに集金とか出来ないんだなぁ」
と思ったとたん
胸の奥から何かが一気にこみ上げてきた。
涙は出なかったが胸が凄く苦しかった。

俺が泣いたのはその時だけだった。
葬儀でも泣かなかった。
寝込んでからたった3日で母は逝ってしまった。
家に帰っても居なくなったという実感が
湧かなかったからかもしれない。

死因は細菌による急性心不全だと解剖してからわかった。

あの日、俺が無理に病院へ連れて行けばもしかしたら・・・。
もし過去に戻れるなら17年前のあの日の朝に戻りたいです。


544: 修羅場家の日常 04/07/24 08:33 ID:CQNj73cC

親の話はぐっとくるものがあるね。

あなたがこれからもまじめに働いて(無理は禁物)、
困っている人がいたら
すぐに助けてあげる優しさを持ち続ければ、
それがお母さんへの供養にもなると思うよ。


546: 修羅場家の日常 04/07/24 08:50 ID:mtHdgiJ2

何も言えない。

けど・・・・・ね!


引用元: 嗚咽 その6