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762: 修羅場家の日常 19/10/15(火)14:14:45 ID:PC.hz.L3

定時制高校に通っていた。

同級生のA子は私より1つ年上で当時16歳だったが
びっくりするくらい常識がなかった。

定時制なのでいろんな年齢の人がいるのだが、
A子は入学式の日に30代の生徒に
「おじちゃん!」と声をかけてトラブルになり、
先生に「失礼だから他の生徒さんのことは
●●さんと呼びましょうね」と注意されていた。






授業中に喋らない、
食べ物を食べない、
勝手にトイレに行かない、
人の持ち物に勝手に触らない、使わないなど
基本的なルールも注意されないと
分からなくて何かあるのかなと思っていた。

もちろん、注意されたら二度とやらなかった。

学校なんて通ったことないのかなというくらい
メチャメチャだった。

しかし、本当に学校が初めてだったのだ。

A子は高齢出産の母、
祖父くらい高齢の父に大事にされながら育った。

父は5歳の時に亡くなるのだが、
母は娘を幼稚園にも小中学校にも通わせなかった。

小学校はランドセルを買ってもらい
入学式だけ行ったらしい。

A子は担任の先生に
「明日から元気に学校に来てくださいね!」と言われたので
学校には毎日通うものだと思ったそうだがお母さんに
「行かなくていいよ。」
「小学校に行ったらお母さんに会えなくなるよ」と言われて
それ以来行かなかったらしい。

A子は家でお母さんとおもちゃで遊んだり、
土日には動物園や遊園地に行って過ごしていた。
(お母さんは遺産で暮らしていた模様)

A子と関わる人も母親、
叔母夫婦と母方祖父母のみで
同年代の友達は当然出来ず。

大人=無条件で優しくしてくれる人と思っていたようで
定時制高校では先生や年上の同級生に対して
距離感が全然なかった。

逆に同年代に対してはよそよそしかった。

なぜA子が定時制とはいえ、
高校に行かせてもらえたかというと
小中学校は行かなくても卒業できるが
高校は行かないと卒業できないから
「高校と大学には行きなさい」と言われたからだという。

A子は地元の高校を受けたが当然不合格。
二次募集がある偏差値が低い高校ですら落ちた。

誰かに定時制なら誰でも受かるよと言われて
1年遅れで入学したという。

そのA子母も高校3年の時に癌で亡くなった。

A子はお母さんがシんだことがショックだったらしく、
見てわかるくらい憔悴していた。

A子はちゃんと高校を卒業できたが卒業式の日に
「小学校も中学校も通えば良かった」と
ポツリと漏らしたことが忘れられない。


763: 修羅場家の日常 19/10/15(火)15:01:31 ID:HU.cy.L5

うわぁ…
なんか切ないなぁ……


764: 修羅場家の日常 19/10/16(水)12:39:14 ID:jT.uu.L1

親が必要な教育を受けさせないのも
「教育ネグレクト」
っていう立派な虐待だよね

あの不登校小学生ユーチューバーも
将来どんな大人になるんだろう、って
他人事ながら心配に思うわ


引用元: 今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その25