716: 修羅場家の日常 19/10/05(土)22:39:56 ID:1q.c6.L1
もうそろそろ数年前に亡くなった母の命日
母はガンで数か月ほど入院してから病院で亡くなり、
翌日から通夜と葬式を行ったんだけど
夜10時くらいに亡くなったので
病院で防腐措置と化粧をしてもらってから
葬儀場に連れていくまでの最後の夜は実家に連れて帰って
母の部屋で横になってもらった
家では猫を一匹飼ってて
母にとてもよく懐いてて
母が入院するまでは
ずっと夜は母と一緒に寝てたような子だった
(母が入院後は父と一緒に寝てた)
母の遺体は葬儀会社の人の車で家に運び、
母の部屋までは父兄俺の三人かかりで運び込んだ
(関係ないけど夜の急な連絡なのにすぐに対応してくれた
葬儀会社の人には本当に頭が上がらない)
すると猫が皆の後ろを着いてきたんだけど
母の遺体を見たとたんに
異常に怯えはじめて部屋の隅で震え始めた
これはまずかったかと思って
猫を母の部屋からだそうとしたけど
けして出ようとはしなかった
こんなことは初めてだった
見知らぬ客とかが来ても
この猫は警戒はするけど
怯えたことは一度もなかった
母が入院中も父やたまに顔を出す俺や
兄にいつも通りに甘えてて特別変わった様子はなかった
数か月ぶりで
母のことが分からなかったのかとも思ったけど
俺や兄が中々帰省できずに一年ぶりに帰省した時も
すぐに大喜びで飛びついて甘えてくるほどなので
たった数か月で母のことを忘れるとも思えなかった
その日は朝まで父、兄、俺は母と一緒に母の部屋ですごした
猫は俺の膝の上に乗って震えながら俺に体を押し付けてた
葬儀が終わってから俺と兄は有休をとって
しばらく実家で過ごしたり、
休日はちょくちょく実家に顔を出して
父や猫の様子を見に来るようにしてたんだけど
葬儀後数日ほどは猫はずっと
誰かしらにぴったりくっついて離れようとせず
分離不安みたいな状態になってしまった
どちらかというと甘えん坊で人懐っこい子ではあったけど
普段はそこまでではなくて1人で日向ぼっこしてたり
猫用ツリーの上で寝てたりと
それなりに1人でも平気という子だったし
人間の膝の上に乗るのが好きなんだけど
普段は膝に乗ってる時はリラックスしてるのに
その数日間は膝に乗る
と不安そうにぎゅっと顔を人のお腹に押し付けてじっとしてた
数日してからは普段通りに戻って今も元気そうにしてる
猫も人のシを理解できるんだろうか
それとも単に遺体そのものに驚いたのか
久しぶりに出会った母が
いつもと全く違う様子だったことに驚いたのか
母が亡くなったことで
ショックを受けてた俺達の雰囲気に呑まれたのか
母が入院中は割といつも通りだったのに
母の遺体を見た瞬間にそんな状態になったということは
少なくとも遺体と対面したことが
少なくないショックを与えてしまったんだろうなと思う
>>716
飼い主を亡くしたペットが
人間で言うペットロスに似た
精神病のような状態になることが
多いって話はよく聞くね
ある程度脳が発達した動物は
人間と精神状態はあまり差がないんだろうね
お母様のことは残念だけど
猫は回復したみたいで良かった
引用元: 今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その25