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300: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 01:52:19 ID:eLa8zDO50

なんか長くなりそうだけど、イライラするから吐き出させて。

俺(27歳、会社員)
彼子(24歳、化粧品メーカー勤務)
友子(24歳、求職中)

彼子、友子との出会いは合コン。
彼子と友子は同じ美容系の専門学校出身で、それ以来の友人。
卒業後、彼子は化粧品会社に就職して、現在もデパートの化粧品売り場に勤務中。
友子は入社したエステの会社を半年で退社、フリーターのまま今に至る。

で、ここから本題。

合コンで出会った俺たち3人。
友子は今どきな派手な顔立ちの美人で、その場の男人気はダントツだった。





だが、それを自覚しているような態度が見え隠れしていて、
俺はあまり好きなタイプではなかった。

無職のくせに「元エステティシャンなの~」と、
過去の(大したことない)栄光を振りかざしてるのもイタかった。

反対に彼子は、目立った派手さはないものの、
とても愛嬌があって、人柄の良さが滲み出ているような、
感じのいい子だったので、俺は彼子のことをすごく気に入った。

その後、何度か同じメンバーでBBQをしたり、
飲みに行ったりして距離を縮めたのち、俺は彼子に告白。
OKをもらい、付き合うことに。

予想を裏切らず、彼子はとても性格のいい子で、
順調に半年が過ぎた。

時折、彼子の友達の友子と3人で会うこともあったが、
俺はやはり友子のことを好きになれなかった。

なぜなら友子には、彼子のことを友達でありながら
見下しているようなところがあったから。


301: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 01:55:37 ID:eLa8zDO50

あ、友子は無職ってかフリーター。


303: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 01:59:27 ID:eLa8zDO50

「彼子が俺くんみたいな男をゲットできたのはマジ奇跡。ミラクル。
分不相応な幸せだって自覚してる~?
大事にしなきゃバチがあたるんだからね★」
だの、

「美容部員って、意外と地味顔でもなれるもんなんだね~」
だの、笑いながら失礼極まりない発言を繰り返す友子。

彼子の務めている化粧品会社は、
そこそこ名の通った大手企業。

プライドが高く、ブランド思考の強い友子は、
そのことが内心おもしろくないようだった。

俺と彼子の名誉のために言っておくが、
彼子は決して地味顔ではない。

確かに友子のように人目をひくようなタイプではないが、
笑った顔とかすげーかわいい。

ごめん話が反れた。

そんな俺は、
何を言われてもニコニコしている彼子にも納得がいかなかった。

彼子にそれとなく
「あんな言い方されてカチンとこない?」と聞いてみたが、
「ズバズバ言うけど、悪い子じゃないんだよ」と、困ったような笑顔で返されてしまう。

彼子がそう言う以上、
俺が悪口を言うのも気が咎めるので、
腑に落ちないままではあったが、
その話はそこで終わった。




306: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 02:03:28 ID:eLa8zDO50

そんなある日、珍しく休日が一緒になり、
彼子は俺の家でくつろいでいた。

彼子は前日に会社の研修で他県にある本社に出かけていて、
やや疲れ気味だったので、1日家でのんびり過ごす予定だった。
が、彼子の携帯に職場から電話がかかる。

「はい、もしもし。お疲れ様です。今ですか?大丈夫ですよ。
はい、はい…、えっ!?…違います!私じゃありません!!」
途端に真っ青になる彼子。

電話が切れた後、事情を聞いてみる。


以下、彼子の話。

今日、彼子の会社のコールセンターのような機関に匿名のクレームが入った。
内容は、
「○日、○○時ごろ、○○行きの新幹線の喫煙車両で、貴社の制服を着た美容部員が、ビールを飲みながら煙草を吸っていた。
貴社の商品を長く愛用していたが、あまりの態度にひどくがっかりした。もう利用しない」
というもの。
日にちは彼子が本社に行っていた日。
時間も、ちょうど研修が終了して帰途につく時間帯。
その日、本社に集まっていたメンバーの中で、○○行きの新幹線を利用する地域に住んでいたのは彼子だけだった。

彼子の会社は制服着用時の飲酒、喫煙にとても厳しく、見つかった場合は厳重処分、ひどい場合は即刻解雇。
そのことは俺も良く知っていた。
彼子も仕事帰りの外食は絶対しなかったし(制服通勤なので)、コンビニでビールを買うときも、わざわざ一旦自宅に戻って、
私服に着替えてから行っていた。
煙草は元々吸わない。

なにがなんだかわからない状態でうろたえる彼子、今にも泣きそう。
慰めるしかできない俺。
それから数日間、職場、本社、彼子との間で度々やりとりがあったが、普段の彼子をよく知っている職場の店長やメンバーが
「絶対に彼子ではない!何かの間違いだ!」と本社に訴えてくれたらしく、特に大きな処分はなしとなった。
が、やはり本社の社員にはいい印象を残すはずもなく、「実際、どうなんだか…」という嫌な空気を漂わせたままに終わった。
もちろん彼子はひどくショックを受けていて、ニコニコと楽しそうだった仕事の話も、ほとんどしなくなった。


309: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 02:11:25 ID:eLa8zDO50

支援ありがと、なんか長くなりそう…。

その事件からしばらく経ったころ、俺の携帯に知らないアドレスからメールが届く。
以下、そのやりとり。

「おひさ!元気!?」
―すみませんが、どちら様ですか?
「え、忘れたの!?めっちゃショック…誰でしょぉ♪当ててみて!」
―いや、本当心当たりがないんですけど。
「こないだエ◯◯したぢゃぁん♪」
―(はぁ!?!?)送信相手、間違えてませんか?
「ちょっと前だし、忘れられちゃったかなぁ~」

まっっっったく心当たりのない俺、
意味がわからないので無視することに。

ややあって、彼子から電話。
「友子にメール送ってもエラーで返ってくるんだけど…。
アドレス変えたのかな。何か連絡きてない?」

…俺、なんか嫌な予感。
友子に電話をして、カマをかける。

俺「友子ちゃん、あのメール何?」
友「え、何?何の話?」
俺「いいから、白々しい嘘つかんといて。あのメールどういう意味?」
友「ぁは♪なんで私ってわかったの~?浮気調査★」
俺「ふざけんなよ」
友「だって浮気したくもなるっしょww」
俺「…どういう意味?」
友「…彼子のどこがいいのww?ある意味マニアだよね、俺くんってwww」




310: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 02:14:40 ID:eLa8zDO50

俺、もう愕然。
それ以上話す気にもなれず、無言で電話を切った。
が、すぐにコールバック。

さっきとは打って変わった甘えた声で、泣きながら
「ゴメン…、ほんとゴメン…。
私、俺くんのことが好きで…彼子が羨ましかったんだ…」

「もうええわ、こんな質の悪い女見たことないわ。
彼子には黙っとくから、もう二度と連絡してくんな。
できれば彼子にも会わんといて」

それだけ言って、それきり電話にはでなかった。
このことを彼子に言うつもりは本当になかった。

言っても彼子を傷付けるだけだし、
極力彼子に友子と関わらせないようにしようと思っていた。

しかし、それから友子は彼子に対しても態度を変えるようになる。
仕事帰り、友子のバイトしているコーヒーショップに立ち寄った彼子。
「連絡取れないから心配したよ」と話しかける彼子を無視する友子。

彼子がさらに何か言おうとすると、
大声で「ハア!?うるせーよ、あんた誰!?」とすごまれたらしい。

彼子は、びっくりしたのとショックなのとで、
あわてて店を出たらしい。


313: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 02:21:26 ID:eLa8zDO50

その日を境に友子から彼子への嫌がらせがスタート。

「俺くん、あんたに告る前に私に告ってたって知ってた?まぁ断ったけど」
「私実は俺くんとエ◯◯したんだよね」
などという根も葉もない嘘メール。

アパートの彼女の部屋のドアの前に、
香水を一瓶ぶちまける。(隣から苦情がきた)

彼子の部屋のベランダに、男物っぽいジッポーを置く。
(浮気を擬装して、別れさせたかったっぽい。彼子の部屋は一階)


彼子が心身ともに疲れ切っていたことと、
本当に友子が何をしでかすかわからない不安から、
俺はしばらく彼子を俺の部屋にかくまうことにした。
彼子が荷物を持ってやってきた夜、目に涙をいっぱい溜めて一言。

「私さぁ…、こんなこと思っちゃいけないって思って言わなかったけどさ…。
新幹線のクレーム事件があったときね、新幹線の中で友子とメールしてた…。
会社の研修の帰りで、今新幹線の中なんだって話したんだよね…」

それを聞いて、もう俺ブチ切れ。
あの件以来、彼子がどんなに嫌な思いをしたか。

本社の社員が売り場に来たとき、
自分だけ口をきいてもらえず、
俺の部屋に来るなり泣き出した彼子。

自分をかばったせいで、
店のメンバー全員に嫌な思いをさせたと
申し訳なさそうにしていた彼子。

がんばって勉強していたのに、
昇格試験を受けられなくなった彼子。

あんなに楽しそうだった仕事に、
行きたくないと初めて愚痴をこぼした彼子。

我慢の限界に達した俺は、
彼子の手をひいて友子の家へ。

俺「彼子のクレーム入れたのお前だろ!!!自分が何したかわかってんのかgj;osfk;s:tfuie:」
友「…(はぶてたような顔)」

その後も一方的に今までの怒りをぶつける俺。

ふくれっつらのまま黙っていた友子が、
馬鹿にしたような態度で口を開いた。




314: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 02:21:42 ID:wZfEUIYmP

最低な女っているもんだな・・・
紫苑


315: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 02:23:45 ID:UDG+1G/IO

彼子が可哀想すぐる(´・ω・`)


316: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 02:26:43 ID:eLa8zDO50

「…プッwwブスのために超必シwww」

頭に血が上るという意味を身をもって知った。

気がついたら友子の頭を殴ってた
(殴ったというか、平手ではたいた感じ)。

泣きそうな顔で見ていた彼子、さすがにまずいと思ったらしく
「やめてやめてやめて!もういい!」と俺たちの間に割って入る。

その彼子のかばうような行動が、
友子をさらに刺激したらしい。

「あーもー意味わかんない意味わかんない意味わかんない!!!」と、
狂ったようにひとりで大声を上げる。

「ちょっと話聞けよ、お前…」と言っても、

耳を手でふさいで
「あーあーあーあーあーあーあーあーあー!
聞こえませーん、なんにも聞こえませーん!!」と叫びながら、
部屋の中をぐるぐる歩きまわる。

話にならないので、もう駄目だこいつと思い、
しゃくり上げる彼子をつれてその場をあとにした。

その後は彼子からの連絡はパッタリとなくなり、
後味はかなり悪かったものの、平穏な生活に元通り。

仕事の休みが合わないため、
お互いがどちらかの家に泊まりに行ったりして過ごす日々。

彼子のショックが大きかったことは容易に想像がつく。

俺は友子の話題にはできる限り触れないようにしていたし、
彼子も気にしていないように振舞っていた。

が、これで終わったと思ったのは間違いだった。


319: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 02:35:07 ID:SC2D4Ux9O

ここまで殴りたい女は初めてだ…
私怨




321: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 02:39:09 ID:eLa8zDO50

長くなってすみません、これで最後。

その日も例のごとく、彼子の家に泊まりに行っていた俺。
夜中に何かが焦げるような異様な臭いで目を覚ました。
見ると、玄関と部屋を隔てるガラス戸の向こうが赤く光っている。

「!!!!!」

あわてて彼子を起こし、玄関へ。
ドアの郵便物受けの中で、何かが燃えている。

パニックになりながらもなんとか消火し、
よくよく確認すると、
ガソリン?にひたしたタオルが
外から郵便受けに突っ込まれていた。

…これで修羅場は終了。

当然俺は友子を問い詰めましたが、
この件に関しては友子は絶対に口を割らず、
知らず存ぜぬの一点張り。

実際、友子はその日バイト仲間の家に
泊まりに行っていたというアリバイめいた話もあり、
警察に通報するまでには至らず。

(友子がそう言い張るので、
バイト先まで行って他のスタッフに確認したら、
そのとおりだと言われた。ウソか本当か…)

俺は今でも友子の仕業だと思っているのだが、
真相は結局わからないまま。

俺の家は友子には知られていなかったため、
彼子を本格的に引っ越させ、
元の部屋は引き払いました。


329: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 02:51:02 ID:Gxf0wdjx0

え?終わり?
つか放火なんだから通報しなきゃ駄目じゃん…。
犯人が友子だなんて確定した訳じゃないんだし。
友子とグルの誰かか、ひょっとしたら全く関係ない人かもしれないんだよ?


330: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 02:52:49 ID:eLa8zDO50

俺個人の気持ちとしては、
友子の仕業だと確信しているし、
警察にも通報したい。

彼子の中にも、
おそらく友子がやったという思いはあるのだと思う。

彼子はもう友子を友達とは思っていないが、
やはり心のどこかで庇いたい気持ちがあるらしい。

ここからは、通報するしないの話し合いの中で彼子から聞いた話なのだが、
学生時代はあんな子じゃなくて、本当にいい友達だったという。

エステの仕事を辞めた後、友子は彼子の勤める会社をはじめ、
色々な会社の採用試験を受けたが立て続けに失敗、
結果、ずるずるとフリーター生活へ。

悔しかっただろうし、
焦りや嫉妬があったんだと思う、というのが彼子の意見。

近所住民にも気付かれず、
彼子が通報は避けたいと言うので、
個人的には府に落ちないながらもこの結果になりました。


337: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 03:03:17 ID:xLxfnotu0

彼子の気持ちはわからないでもないが、
それってな「悪意をもつ友達」と「悪意を向けられた自分」を認めたくない逃げだよ。
近隣住民にとってみれば、あなた達の事情など関係ないし、
真実やったのが友子ではなく、別の人間の可能性もある。
通報しないことによって、放火犯人を放置し
近隣住民を危険にさらしてしまっているんだよ。
自分たちは避難しているからいいけど、彼子の元アパートの住民のことも考えれ。
友子が彼子の引っ越しに気付かずまた放火したらどうするんだ?
気付くのが遅れて関係ない人が亡くなったら?
彼子・友子の関係や感情は別にして、放火だけは通報したほうがいいよ。


338: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 03:03:38 ID:T9hiON7b0

今度は駅のホームで後ろから電車に向かって突き飛ばされるかも

300、彼子、危機感なさ杉


339: 修羅場家の日常 2009/07/18(土) 03:03:58 ID:eLa8zDO50

そうですよね…。

今は俺も彼女も感情論で話をしただけの状態なので、
冷静な判断ができていないんだと思う。
もう一度彼女を説得して最善の処置を取ります。
ありがとう。


引用元: ◇修羅場◇part77