1: 修羅場家の日常 2012/02/06(月) 23:18:24.51 ID:94lxYCZs0
立ったら書く
2/2 3時20分更新:【中編】
2/2 4時20分更新:【後編】
2: 修羅場家の日常 2012/02/06(月) 23:19:28.56 ID:94lxYCZs0
うお立った
先に結論から言うと、俺は今何もかも失って完全にぼっちだ
これは面白そうだ 聞こう
期待
携帯からだし書き溜めてないから遅いのは勘弁してくだしゃ><
話は3、4年前、もうすぐ高3にあがろうとする春休みのことだ。
クソみたいな回転寿司屋のバイトが終わり、良い具合にテンションが上がった俺は、ふと思った。
あ、うまい棒食いたい…
そう思うが早いかコンビニへダッシュ、店に置いてあるうまい棒全部をカゴへ放り投げレジへ。
大体100本くらいか。
若気の至りと言うやつだろうか、当然ながら食いきれなかった。
バイト明けのテンションおそろしい。
しかし捨てるのも忍びない、かといってもらってくれる友達もいないし…
その時、まさに天啓とでもいうのだろうか、あるひとつのことが思い浮かんだ。
そ う だ 配 ろ う
この話が全国のコンビニでうまい棒買い占め大作戦に続くとは
この時点では誰も気づいていないのであった
ふむ続けてたも
思い立ったがハピィデイ、翌日俺は地元のアニメイトの前に立っていた。
…手には、うまい棒がぎゅうぎゅうに押し込められた紙袋を持って。
あ、ちなみにこの内容はスレバレが怖いので8実2嘘で書いてます。
大筋は本当なのであしからず。
うまい棒を高らかに掲げながら、自分史上最高の笑顔で
「うまい棒どうぞ」
キモピザがアニメイトに入ろうとするキモオタにうまい棒を渡そうとする。
シュールだ、滑稽だ…
こんな怪しい奴から食い物なんか、当然誰だって貰わない。俺だって貰わない。
それでも俺はブヒブヒ言いながら、めげずに声をかけ続けた。
>>18
なんか想像したらワロタ
でも見ず知らずの人間からうまい棒を貰っちゃうような奇特な人はいるもんで、そんな人が30分に1回のペースで現れた。
そんなこんなで2時間くらいたったころ、ふいに後ろから声をかけられた。
「安価ですか?」
>>22
誰でもそう思うわ、そんなんみたらw
安価www
普通安価じゃないのにこんなことする奴いねぇよwww
振り返るとそこには、自分(175せんち)より若干背が高めの、メガネにひげ面の青年が立っていた。
年の頃は24,5といったところか。
高2の夏休み明けに2ちゃんねる(vip)を始めてから半年、はじめてリアルで2ちゃんねらーに遭遇した。
その時の自分の喜びようは言うまでもなく、
「あwwwwはいwwwwwそうですwwドゥヒュヒヒwwwwwwwwデュクシwwwwwwwwデュクシwwwwww」
みたいな返事をしていた。
2ちゃんねるとは何の関係もないのに…
そのひげ面の人は山さん(仮名)としておこう。
イケメンというわけではないが優しい感じの、まさに好青年といったところ。
そんなこんなで、気付けば二人でうまい棒を配ってた。
>>35
青春だなww
なにそのヌクモリティw
今日の同性愛者スレはここですか?
配りながら、とは言っても貰ってくれる人はほとんど居ないので二人でうまい棒を高らかに掲げながら、お互い自己紹介をした。
その中で、山さんはバカげたことが大好きな生粋の2ちゃんねらーで、近所の大学に通う学生さんだということがわかった。
やだめっちゃ参加したいwww
バカなことは乗ったもん勝ちだよな
もう少し若かったら…
45: うまい夫 2012/02/06(月) 23:59:01.79 ID:94lxYCZs0
酉つけた。
んで、うまい棒配りにも飽きてきたころ。
今度は、20代半ばくらいの二人組に話しかけられた。
一人はめちゃくちゃ細くてすんげーおしゃれな優男、もう一人は、ばっちり日焼けしたちょっとチャラそうなやつ。
俺と山さんは気付いてなかったが、ちょっと前から二人のことを見ていたらしい。
同性愛者スレの予感
俺が二人に何してたのかと聞くと、優男のほうが
「人間観察」
だと答えた。
聞くならく、アニメイト前で良くこうやって人間観察をしているらしい。
にしても、リアルで人間観察なんて単語を使う人がいるんだということに驚いた。
要は優男とチャラ男、二人して暇人なんだと。
ちなみに優男とはこの後結構長い付き合いになります。
んで、気付いたら4人でうまい棒を高らかに掲げていた。
ぽかぽか陽気の3月の昼下がり。
それはそれは珍妙な出会いだった。
んでその後も雑談しながらうまい棒を配ってた。
三人市虎ってやつなのか(意味違う)、一人の時より格段にうまい棒を貰ってくれる人が増えた。
んで夕方になるころには大体配り終わったんだ。
そんでそろそろお開きにしようかというとき、まさかのアドレス交換(笑)をすることになった。
うはっwwwwwwwwww俺テラリア充wwwwwwwwww
というか見ず知らずの人とアドレスを交換するなんてこれが初めてだったから内心超ドキドキした。
んで三人とも滞りなく交換が終わり、最後に山さんに、最近下火気味な、某有名SNSをやっているかと訊かれた。
俺も登録だけはしていたのでそれぞれフレンド申請して、その日は解散した。
ちなみにスレタイ詐欺なんですがうまい棒を配っていたら人生変わったというか、実質このSNSサイトのせいで人生変わったようなもんなんだが、それはまだまだ先のお話。
ちなみに、次にうまい棒を配るのは約半年後のことです。なのでうまい棒の話はちょっと横に置いといて。
今度はそのSNSサイトの話に移ります。
やはり同性愛者スレになるのか
うまい棒だけに…
62: うまい夫 2012/02/07(火) 00:26:33.74 ID:w4PGWSvX0
それを契機に、俺はそのSNSサイトをちょくちょく覗くようになった。
とはいってもまだ中毒というわけでもなく、まあたまに思い出しては週に2、3回インするくらいのレベルね。
そんなある日、唐突に見知らぬ女性からメッセがきた。
つ、釣られないクマー(AA略
とか思いながらその人のプロフを見ると、自分の高校のすぐ近くの学校に通う同学年だった。
当時俺が自分の自己紹介欄に2ちゃんねらーだかvipperだか書いてて、それで物珍しくてメッセを送ったらしい。
当然彼女も2ちゃんねらーかつ重度のvipperだった。
>最近下火気味な、某有名SNS
年商が半分ぐらいになっちゃったあのSNSか?
彼女は音楽、とりわけ洋楽・ロックが大好きらしく、プロフの好きなアーティスト欄には、ネタじゃなく俺の知っているアーティストが一人も居なかった…
欄の9割がたはアルファベットで埋め尽くされていたことは覚えている。
それで、学校も美術・音楽系のコースっていうか科に通っているらしかった。
正直、ネット(とりわけ2ちゃんねる)を始めたてで何でも知った気になっていた自分にとって、衝撃だった。
自分が如何に井の中の蛙だったかということを思い知らされた。
メールの内容も知的でユーモアがあり、
なおかつ同年代で自分以外に誰も知らないであろうと思っていた
エ◯ゲ(ギャルゲ化もされた奴)のファンだと知り、俺は本当に浮かれていた。
たまに書く日記も良い意味で凄く、
洞察に優れ、文章も読み易く、まかり間違っても高3の書く、
書けるような内容ではないなと思った。
んで、ただ一つだけ難があるとしたら、彼女は極度のメンヘラだ、ということだけだった。
とはいってもテンプレのようなリスカOD大好きな構ってちゃんではなく、常に自分は不細工だ、誰かから嫌われている、笑われている、とかそんなことを考えちゃうようなタイプだった。
ただ、話の流れで写メってかプリクラを見せてもらったんだけど、もうびっくりするくらい可愛い、というか綺麗だったんだ。
それでまあ、俺は彼女を心から尊敬するようになった。
80: うまい夫 2012/02/07(火) 00:50:09.54 ID:w4PGWSvX0
んでまあこれは当然というかなんというか、俺の尊敬の念はやがて好きだという思いへと昇華していった。
ちなみに最初でもちょっと触れたけど、俺は身長175センチで体重三桁余裕な、彼女居ない歴=年齢っていう典型的なキモピザな(当時)
そもそもネットで恋愛(笑)なんてのも初めてで、恋に恋する(はぁと
なんて面もあったのかもしれない。
んでまあ、これが最初にうまい棒を配ってから三ヶ月後、湿気が最高潮に達する6月のことな。
その頃からだ、本格的なSNS中毒になったのは。
フレンドの数も日に日に増えていき、学校とバイトしてる時と寝てる時以外はほぼインしている、という塩梅だった。
というかまず睡眠時間を削った。
あ、ちなみにその子は中西さん(仮名)って言うのな。
中西さんが好きで好きでしょうがなく、
ガチで2ヶ月くらいヘンタイ行為ができなくなった。
中西さんのことを考えると嘘みたいだけど
セイ欲がふぁさーっと消えていった。
自分でもびっくりしたよ。
とまあ、そんなこんなで夏休みを迎えることとなった
ちなみにこの夏休みは
SNSにイン→バイト→寝る
をひたすら繰り返してた。
バイトの休みはほとんど無かった。
結構疲れた。
vipperだからvixiかxixiかと思ってたけど違うっぽいな
>>95
ゼクシィかもしれんなw
まあ普通に考えてミクシたまろうね。
この頃になるとフレンド数も3桁の大台を突破。
大体流れとして
日記を書く
↓
フレンドの日記を読む&光の速さでコメント欄の1ゲト
↓
自分の日記のコメントへのコメント
↓
フレンドの日記をry
↓
自分の日記へのry
↓
どっちも無かったら新しく日記を書く
↓
以下エンドレスリピート
これだけで1日潰れた。
104: うまい夫 2012/02/07(火) 01:16:10.14 ID:w4PGWSvX0
それはさておき。
中西さんはクラスの友達ともフレンドになっているみたいで、俺は気付いたらその級友たちとも仲良くなっていた(後に自ら述懐して曰く、外堀を埋める、と)
質問にもあったけど、フレンドの大半は、vip的なサークルだかコミュニティだかで作りました。
って、いま話の流れを頭の中でざーっと整理したけどかなり長いかも…
SNS話はちょっと置いといて。
ここで本題に戻る。
夏休みも終わった9月。
俺は、どうしても中西さんに会いたくなった。震えはしなかったけど。
だが直接誘える程のコミュ力はない。
そこで、またもや天啓が。
そ う だ う ま い 棒 を く ば れ ば い い ん だ
閃いてからは早かった。
半年前に知り合った山さんと優男に連絡を取る。
ちなみにギャル男もいるにはいるんだけどかなりつまらないので今後、話からは除外します。
それで日にちを決める。
後は決まった日にちに向け、ひたすら参加者を募った。
募るとはいうものの、俺は元来頭のネジが何本か足りないいわゆるキチ○イで、自己紹介欄に「2ちゃんねる」だの「vipper」だのと書いててなおかつ住み近いが人を検索してリストアップし、
うはっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwうまい棒配ろうぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
というメッセを片っ端から送りつけるというものだったんだけど。
フイタwwwww
お腰に付けたwwwwwうまい棒wwwww
ひとつ私にくださいなwwwwwwwwwww
113: うまい夫 2012/02/07(火) 01:35:42.31 ID:w4PGWSvX0
類は友を呼ぶじゃないが、頭のネジが飛んでそうな人がまあ何人か集まった。
それで
「他の人もたくさんくるよ!」
という厳重な予防線を張った俺は、マンを自慰…もとい、満を持して中西さんを誘うのだった。
結果はノー。
用事があるんだって。
なんで、いの一番に中西さんの予定訊かなかったんだよ俺はorz
やむ無く、常日頃中西さんのことを相談していた中西さんの親友、小倉さんを誘うことにした。
そしたら小倉さんも来れないってwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺段取り悪すぎワロスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
策士策におぼれたな
テラバカスwwwwww
いざ決戦の日はやってくる。
結構泣きそうな顔でうまい棒配りを実行。
今回もアニメイト前でやりました。
じつはこの時のことショックすぎてあんまり覚えてないんだけど、なかなか楽しかった気がする。
そんなこんなでその後も何回かうまい棒を配るオフを開催。
なんだかんだで入れ替わり立ち替わり、毎回10人くらいの参加があったような…
山さんと優男は気付けば固定メンバーになってました。
あんな路地裏にこんな大人数集めちゃってすみませんアニメイトさん…(今さら懺悔)
うまい棒を配るオフwww
9月も終わるころ、転機が訪れる。
その日は学校終わりにうまい棒を配る予定だったんだけど、小倉さんから、学校終わったら友達連れて顔出すってメールがwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺wwwwwwwwww狂喜乱舞wwwwwwwwwwwwwwwww拳王乱舞wwwwwwwwwwwwwwwwwターボwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
正直舞い上がった。
舞い上がりすぎて学校を3時間くらい早く出てしまった。
近所のコンビニをハシゴしてうまい棒を買い漁るピザwwwwwwwwww
百貫デブwwwwwwwwww
>>124
その間に痩せとけよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
126: うまい夫 2012/02/07(火) 01:56:55.85 ID:w4PGWSvX0
その日は確か山さんも優男も居なくて、一人で配ってたんだ。
日も暮れかけたころ、制服を着たjkの集団がこっちに向かって歩いてくるのが見えた。
正直逃げ出したかった。
ドキがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwムネムネwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺に近づく度に笑い声が大きくなる…
なんだよこいつらこえーよgkbr…
とか思ってると、一団の先頭にいた、なぜか一人だけ私服のおにゃのこがこっちにとてとてと駆け寄ってくる。
背はめちゃくちゃ小さい。145くらいか?
それに反するように大人びた服を着てて、あと超絶かわいかった。
そして俺の近くにくるなり
「うはっwwwwwwwwwwマジでいたwwwwwwwwww」
みたいな感じで吹き出した。
とりあえず俺は…
無言でうまい棒を差し出した。
>>133
コカンのうまい棒だな…
>>134
だれうま
>>134
おいwwww
「うはっwwwwwwwwwwありがとうwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
みたいなテンションで受け取ってくれる、ちんまい小娘。
「あの、小倉さんですか?」
って聞くと、
「あっ、はい、はじめましてー」
って挨拶された。
意外と真面目じゃん…。
「あ、あの子達も呼んできますねー」
みたいな感じでまたとてとてと来た道を引き返していった。
萌えた。
正直この時ほど生きててよかったと思った瞬間は無いね(キリッ
またわらわらとこっちに集まってくる制服軍団。
全部で7、8人はいた希ガス。
小倉さん曰く、アニメイト前でうまい棒を配ってるキチガイの話をしたら是非見てみたいって言われたんだと。
うはっwwwwwwwwww俺テラ人気者wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
いやまあぶっちゃけ超こわかったんですが。
なんだろう、小倉さんを例えるなら、リトバス!のクドっぽい感じかな。
ちんまくて健気で犬っぽい。
んでまあ、軽く雑談して小倉さん以外は帰っちゃいました。
あ、あと一人くらいいたような気もするがなにぶん四年くらい前のことなんで忘れてしまいました。
んで、連れてきた子たちも軒並みかわいかった。
小倉さんも中西さんと同じゲイ術…もとい芸術コースで、さっきの子たちもみんな同じクラスなんだと。
曰く、芸術系のクラスにはキチ○イやら変人やらが多いらしい。
そして9月の終わりごろ、いよいよ俺は本懐を遂げるところとなる。
次こそ中西さんと会う約束をとりつけた。
ちなみにこれもまた学校が終わった後な。
当日、確か俺は学校をサボった気がする。
早漏wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
餅つけ俺wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
はやる気持ちを押さえながら、一人でいつものごとくうまい棒を配る俺。
この頃になると効率のいい配り方を身に付け、もはや怖いものなしだった。
その日も日がくれかけるころだったかな、また制服姿の一団が現れた。
今度は前回より少なく、3、4人だった。
小倉さんがいたかどうかは忘れた。
心臓が止まりそうだった。
「あ、どうもー中西です」
プリクラより髪は短くボーイッシュで、まあ普通にかっこよかった。
かわいいしかっこよかった。
「あ、どうもはじめましてうまい夫でふじこふじこふじこ」
正直何話したか覚えてない。
ただ、中西さんが手提げ代わりにAUショップの紙袋?(なんか買ったらついてくる紙製のやつ)を使ってたのはなぜか印象に残って覚えてる。
帰りのバスの時間が押してるらしく、挨拶もほどほどに先に帰ってしまった。
すまぬねおちするかも
無理せず明日また書きなー
楽しみにしてるよ
引用元: うまい棒配ってたら人生変わったでござるの巻
2/2 3時20分更新:【中編】
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