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169: 修羅場家の日常 2015/11/06(金)17:14:25 ID:???

良い話なんだか良くないんだかわからない、
もやもやする話です。

先日、私が仕事から帰ってくると、リビングの景色が変わっていた。
畳くらいの大きな油絵が、テレビの脇にドドーンと鎮座している。

どこかの田舎の景色で、青空と緑の畑が広がっていて、
背景に一軒の家があって、手前に紅い芥子の花が咲き乱れている。




私「何これ!?」
母「Aからもらった」

Aというのは母の兄だが、相続の時に大暴れして遺産をひとり占めしようとし、
それ以前からA一家揃って色々と香ばしい言動もあり、
他の親戚一同から
「こんなはした金であんたと縁が切れるなら安いもんだ」とタンカを切られ、
遺産ひとり占めの代わりに縁を切られた。
30年前のことで、その後はうちもA家とは連絡を取ってない。

母が言うには、
今日の昼間いきなりAの代理人と名乗る人物から電話があり、
Aから渡したいものがあるから来てくれ、
と言われたんだそうだ。

母は縁を切っているから関わらない、
と答えたが代理人とやらは引き下がらない。
じゃ、Aと直接会わなくていいなら行くとなって、
(うちに来られるのは代理人でも嫌。
宅配便で送りつけられたら危険なものかもしれない)
出かけてみたら、
その代理人がA家の前で新聞紙にくるまれた
この絵を抱えて待っていたそうだ。

母はなんだこりゃ?と思ったがとりあえず受け取って帰ってきた。
開けたら油絵だった。母は思わず、喜んでしまった。

これは母の故郷の風景で、
描かれている家は母(とAを含む兄弟姉妹)の実家だそうだ。
描いた人は無名の画家で、
母の祖父が何か世話をしたお礼に描いてくれたらしい。

母たちの生まれる前のことで、
もう90年くらい昔の話だ。
この絵は実家に長く飾られていて、
母たちもその絵を見て育った。

私が生まれた頃には
実家は引っ越して絵もしまい込まれていたので、
私はこの風景を知らない。
Aが遺産をひとり占めした時、
この絵も含まれていたが価値のあるものでもなし、
誰も思い出さなかった。

私「なんで今さらくれる気になったんだろう?」
母あっさり「きっとA、タヒんだんでしょ」
私「でも連絡ないし……」
母「連絡しないんでしょ。どうせ誰も葬式なんか行かないし」

だとすると、代理人が連絡してきたことを考えて、
Aは存命中に母にこの絵を譲るように言ったと思う。
なぜ他の兄弟姉妹でなく、母なのか。なぜこの絵だけなのか。
Aが何を考えていたのかわからない。

でも、母が「実はこの絵だけは欲しかったの。
あの時(相続争いの時)は言い出せなかったけど。
子供の頃の思い出がいっぱい詰まってるし」と喜んでいるので、
まあいいか。
置き場所には困ってるけど。


170: 修羅場家の日常 2015/11/06(金)19:17:13 ID:???

A「くっそ、嫌がらせのつもりやったのに喜びやがって」


172: 修羅場家の日常 2015/11/07(土)11:50:36 ID:???

念のために盗聴器を仕掛けられてないかチェックした方がいいと思うよ


171: 修羅場家の日常 2015/11/06(金)21:24:22 ID:???

結局真実はわからぬまま