259


60: 修羅場家の日常 2014/09/30(火)09:06:38 ID:gThWb3VeI

携帯からで失礼、改行変だったら申し訳ないです。

俺の従姉妹のGJ話。
俺の叔母(父の妹)は、
旦那の不倫で娘(俺の従姉妹)たちが10歳と6歳の時に離婚して
母子3人で実家(俺の祖父母の家)に戻り、
家族のために働きながら、
苦労はしていたようだが祖父が財産持ちだったこともあり、
それなりに幸せに暮らしていた。

従姉妹の上の子(A)と下の子(B)は
二人とも母に似てとても優しい良い子で、
Aと俺と俺の妹は年が近かったこともあり
夏休みなんかにはよく遊んだし、
みんなで小さかったBの面倒をみたりなんかもして、
4人仲の良いいとこ同士だった。

ABの住んでいた町は、
夏になると三日間のわりと大きな祭りがある。
普段は寂れた町だけど、
その三日間は都会に出ていった人もたくさん帰ってきて、
町全体が活気づいて本当に盛り上がるんだ。

けど、毎年その祭りの期間を狙って
招かれざる客がABの家に襲来する。
それはもう他に身寄りがなくなった、
祖母の叔母(90近く。ババァとする)と
その息子(つまり祖母のイトコ、60過ぎ。マザコン)。




毎年毎年、ババァの突然の思いつきに逆らわない
独身のマザコンの運転で3時間以上かけてやってきて、
AB家に到着する数十分前に「今から行くから」と連絡を寄こし、
夕食の時間まで居座る。
祖母がいくら事前に連絡をしてほしいと言っても聞かない。
ババァの「今年が最後かもしれないから」という言葉を聞くと、
祖母も強くは言えないらしい。

せめて当日の朝にでも連絡があったなら調整もできそうなものだが、
この非常識親子のせいで
祖母は毎年楽しみにしている御神輿の行列を見られなくて
しょんぼりしていることも何度かあったし、
祭日でせっかく仕事が休みなのに
客人のもてなしで忙しくしていてかわいそうだと、
家族想いのAは小学生の時から腹を立てていた。

ババァがちょっとおかしいのはおボケになっているせいだと、
家族みんなまあしょうがないかくらいに考えていたが、
このマザコン息子は本当におかしかった。

挨拶はまともにできないし、
ババァを連れてきておいて自分はろくに話もせず態度も悪く、
出されたお茶菓子を貪り食う、
突然姿を消したかと思えばパチへ行っていた…など。
それでも自分のイトコの旦那(俺の祖父ね)のことは怖いらしく、
祖父の前ではおかしな言動も半分くらいになった。
さらにAが中学生になると、
トイレに行くふりをしてAの部屋に入ろうとすることが何度かあった
(毎回家族の誰かが気が付いて阻止、厳重注意)。

そんなことがあったもんだから
Aはマザコン息子のことが大嫌いだった。
ちなみにBは、
Aが「わたしの影響で嫌いになったりしたら良くない」
と言って気をつけていたようだが、
幼いながらにマザコンの異常性を察知して見事にアンチマザコンだった。笑

Aが高校2年の夏休み、祭りがあるので俺一家がAB家に招かれた。
都合がついた俺と俺の父でAB家に行くと、
申し訳なさそうな顔の叔母が出迎えてくれて、
「あの人たちが来ることになっちゃって、ちょっとバタバタしてるけど…」
ということだったので、もてなしを手伝うということでお邪魔した。

まもなくして到着した非常識親子。
AB姉妹は揃って仏頂面だったが
一応挨拶をするため居間に出てきていた。
今回もやはりろくに挨拶をしないマザコンに、
二人して顔をしかめていたのを見て笑いそうになったw

祖父は祭りの実行委員みたいなのの仕事があって、この日は家にいなかった。
それでマザコンは調子に乗ったんだろうな、祖母がキッチンに引っ込んだ隙に、
お菓子を準備してる叔母に向かって暴言を吐いた。

「あんた、まだここに厄介になってるのか。仕事はどうした、
あんたみたいなにバツが付いた女に売れるものなんてひとつだろう」
というふうに、耳を塞ぎたくなるような内容で、
俺も俺の父も呆気にとられてしまった。


61: 修羅場家の日常 2014/09/30(火)09:08:00 ID:gThWb3VeI

するとそれまで極力目立たないように大人しくしていたAが無表情ですっと立ち上がり、
キッチンに入ると祖母が準備していたコーヒーカップをひとつ掴み、
つかつかとマザコンに近寄ってその中身を浴びせかけた。みんな呆然、B爆笑。

Aは今まで見たことがないような冷たい目で、
胸から太ももで淹れたて熱々のコーヒーがかかったマザコンを睨みつけながら、
「あっら~~ごめんなさい!!わてしってば、
社会不適合者を見ると手が勝手に動いちゃうんですぅ~~」とやった。
口調だけが怖いくらいに芝居がかってて怖かった。
ここで叔母泣き出す、祖母何が起きたかわからずおろおろ、
ボケてるババァは金魚に話しかけていた。

ようやくはっとした俺父がこの状況をどうにかしようと
「マザコンさんお祭りの方見に行きましょうか」
と声をかけるも、マザコンは気まずくなったのか何やらモゴモゴ言って、
ババァの手を引いて玄関に逃走した。
泣いている叔母を慰める祖母とABは居間に残り、
何故か客人の俺と俺父で非常識親子を見送ることになった。

ババァは最後までなにか起きたことにも気づいていない様子だったが車に乗せられ、
マザコンとババァは逃げるように帰って行った。

居間に戻って皆にその様子を伝えると、
Aはアハハと笑って、悪魔のように恐ろしい顔で
「二度と来るなよクソどもが」と言っていた。
次の瞬間にはいつもの優しい顔に戻って、
祖母に向かって親戚を社会不適合者呼ばわりしたことを謝り、
叔母にはこんなやり方でしかママを守れなくてごめんね、と言っていた。
その後帰宅した祖父にAは褒められていて嬉しそうにしていた。

俺がすごくびっくりしたけど立派だったと思うと伝えると、
Aはにっこりして
「ほんとは顔にかけてやりたかったんだけど
思ったより飛距離が出なかったよー」と言っていた。

今後Aのことは怒らせまいと思った体験でした。長文スマン


62: 修羅場家の日常 2014/09/30(火)11:05:41 ID:QVvm82jV5

素晴らしい
もう非常識親子は来ないとは思うが

一応気を付けとけよ