もう数年も前だけど、
学生時代の友人の結婚式に出たのね。
友人である新婦の親戚のテーブルに制服着た女の子がいて、
「あー年下のイトコね」と思ってたんだけど。
歓談中にそのテーブルの近くに行った時、
間近でその子を見て「?」となった。
ちょっと何と言うか、女子学生ではないように見える。
ほうれい線とか手や首の感じとか、黒髪に混じった白髪とか。
あと目が異様に爛々としてる。
何か詮索しちゃいけないよなーと思って黙ってたけど、
式の後日新婦と二人で飲んでて、酔ってつい
「親戚にちょっと老け顔の女の子いなかったー?」
と新婦に訊いてしまった。
新婦はゲラゲラ笑いながら、
「女の子じゃないよーとっくに40越えてるよーwww
あれ見ちゃったかーww」と
言ってた。
その偽女子高生は、本家の箱入りの一人娘で、
両親が長いこと箱に入れすぎたのが祟ってメンヘラ気味になり、
自分は何歳になっても若い女子高生時代の姿のままで、
だから女子高生の制服が一番似合うと、どこだかの洋服店
で買うなんちゃって制服(リボンにミニスカート)を外出着にしてるらしい。
両親は娘の制服姿をいつもチヤホヤと褒めてて、
式当日の新婦の前でも「うちの娘がこんなに綺麗じゃ、
新婦に妬かれるなー」と言ってたらしい。
「妬かねえwと思ったけど言わなかったよ。
一応親戚だし、お金持ちだしね、ご祝儀もすごかったし。
昔は○○ちゃん(偽女子高生)も普通の優しいお姉さんで、
可愛かったんだけどねー」と寂しそうにこぼしてた。
ついでに「式に出てた新郎友人の○○と○○の釣り書きを送れ。
条件次第で娘に見合いさせてやってもいい」と、
その本家の二人から後日電話が来たそうだ。
「もう結婚してますw」と言って切ったと言ってた。
「確か独身だけどねw」と。
その場では笑い話だったけど、
家帰って風呂入ってるうちに何かすごく怖くなって、
夫に泣きついてしまった。
今思えば、うちの親も毒気味だったからかもしれない。
優しい夫と、可愛い子供と、
こんなのみんな本当は私には得られないものだったかもしれないからか。
917: 修羅場家の日常 2015/08/26(水)17:13:48 ID:b9v
>>916
KOEEEEEEEE!!
箱入れられた方も頼んじゃいないんだから
被害者なのかもしれないけど、
外に出るなら現実見なきゃでしょ…
>>916
時々彼女のことを思い出すんだけど、
現実見て親から離れて幸せになっててほしい、
とも思うし、まだまだ夢の中にいてほしいなーとも思う。
後者を思うのは、
玉手箱を開けた自分に耐えられないんじゃないかと。
前者の方で、
幸せになってるなら勿論嬉しいことだけど。
色々切ない……
>>918
玉手箱…確かに。
若くてピチピチで、男なんて選り取りみどり、
何でも冒険、挑戦!みたいな時代を知らないまま
高齢ぼっちからスタートなんて、耐えられないかも。
でも親はいつまでも居られないからね。
今放り出されるのと、
何十年後か親がシんでから放り出されるのとだったら、
前者の方がまだ傷が浅いんじゃないかな。
でも誰もその玉手箱開けられないよね。
絶対開けた人が割を食うの分かってるもん。
まあ金はありそうだから、
現実見ないでシぬまで行けるかもしれぬ…
引用元: 今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 2