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765: 修羅場家の日常 2015/11/19(木)22:59:16 ID:EQN

昔バイトしてた所であった事

その会社は
異なる部署が同フロアにある形で、
各部署に雑務をするバイトが配属されていた。

他フロアのバイトの共同作業もあり、
交流がある所だった。
そこにキチ山という女バイトがいた。



キチ山の第一印象は一言で言うと異様。
ドムのような体型にどんよりした目つき、
それでいて妙に馴れ馴れしい。
しつこく他人の事を詮索するくせ否定厨、
バイトなのにキャリアウーマンアピール
そのくせサボる等々行動もウザい。

そしてキチ山の部署には
もう一人Bくんというバイトがいた。
少しオタっぽい感じで先輩であるキチ山に
黙ってくっ付いてる印象だった。

そんな彼らの部署に
Aさんという若い女の子が入ってきた。
見た感じ大人しめの真面目そうな子で
隣でキチ山が「アタシが教えてやってるの!」
と言わんばかりの態度でウザさ倍増だった。

そんな感じで2か月ほどして、
キチ山がAさんを虐めているという噂が流れてきた。
皆でいる時もAさんをあからさまに無視し
無駄にB君に話を振ったり、見て明らかだった。
他にも色々してたらしい。

あとでAさん本人から聞いたが、
どうやらキチ山がBくんの陰口を言うのを
Aさんが諌めたところ
「上司である自分に逆らった!
AはBとイチャついてる!
職場の空気を乱している!」
とキチ妄想を起こしたらしい。

先輩ならともかく
上司ってなんやねんと思ったし、
あとイチャついてる云々言ってたが
Aさんが入ってすぐキチ山は
2人をくっつけようとしたとかで意味不明。

何より呆れたのは
Bくんにはすぐ上記のことを
問い詰めたくせにAさんには何もなく
いきなり無視するという陰険さだった。
Bくんはその時(イチャイチャ云々について)
謝ってしまったらしい。なんでや。

なのでBくんは無視されずに済み、
自分が一因なのにキチ山に対し
面と向かってはAさんを庇わなかったという。

まぁキチ山は
得体の知れないというか
何するか予測つかない怖さがあって、
同フロアのバイトさんの
目撃情報ではもっと凄かったし、
周りもAさんに話を振るとか飲みに誘うとか、
キチ山が変な動きをしないよう
社員に根回しするとかのフォローしかできなかった。

Aさんは顔色が悪くも
なんとか気丈に振舞っていたが
キチ山の方が痺れを切らした。
キチ山がAさんに辞めろと脅してくる事件勃発。

AさんはBくんから
嫌がらせのきっかけを聞いてはいたものの、
一応事実確認をしようとしたらしいが、

「自覚がないのか!
無視は辞めろという意思表示だ!
空気読んでやめろ!上司命令だ!
お前の後釜に私の知り合いを紹介して
ちゃんとした3人組を作り直す!」
と何度もまくし立てて最後まで答えなかったそうだ。

ちなみに脅しというのは
「辞めないとお前がした事を人事に言うぞ」
と言ってきたこと。
だからそれは何なのか
確認させろというのに言わない。

Aさんは既に
人事に相談していたので
どうぞどうぞ状態だったらしいが
キチ山はわかっているのか
Aさんの自主退職にもっていきたいらしく
堂々めぐりで長かったと聞いた。

Aさんはその会話の録音と退職命令メールを上司に提出した。
その結果…Aさんが異動になった。


766: 修羅場家の日常 2015/11/19(木)22:59:59 ID:EQN

なぜAさんが、と思うが、
キチ山を異動させようにも
どこもキチ山を欲しがらず
(うちも話を持ちかけられたが勿論断った)
Aさんなら喜んでということでこの形になった。

人手不足だったのでクビとまではいかなかった
と人事は言い訳していた。
いない方がなんぼかマシだと思ったが。

その後Aさんは
たまに目にするキチ山に怯えつつも
周りのフォローと、
キチ山のポーズだけの仕事でなく
ちゃんとした仕事ができて顔色も良くなっていった。

一方キチ山は
Aさんに当てつけようとしてか
Bくんを懐柔しようと必死になり、
家に呼ぼうとしたり
セクハラ発言したり色々やりだした。

Aさんが悩んでいた時は
「グダグダ言うべきじゃないよ。
社会人()なんだから。」
と返したりしてたくせに
自分が標的になるとAさんに愚痴り出すB君に
Aさんは内心呆れつつも
アドバイスをしてあげてたそうだ。

けれど
「僕はAさんみたいに若い女の子じゃないし
上手に甘えられないんだ…」とボソボソ言うばかり。

「よく大好きな『働きマン』のセリフを言ってたから
あれも引用だったんじゃないですかね」とAさん。

身を守るために人事に相談したり
社員に根回ししてたことを甘えと言われて相当怒っていた。

で、ここからやっと自分の目撃した修羅場
仕事が終わって会社のロビーに座って
携帯いじってたらいきなり怒鳴り声が。
びっくりして顔を上げたらキチ山が
Bくんにマシンガンのようにまくし立てていた。

当時はファビョるって言葉を知らなかったけど、
あれがファビョるでなくてなんだってくらい凄かった。

よく聞けばなんか自分は大事な仕事を任されていて
暇じゃないみたいなことを
何度も言ってるっぽく早口で話の切れ目がない。

Bくんは立ち尽くしていたというか
話が終わるのを待っていたというか…
警備員にやめろと言われて渋々通路に引っ込んで再開。
そこがまた余計に音が響いてえらいことに。

エレベーターで降りてきた
他のバイトさん達や社員さん達も
足を止めていたしロビー中が異様だった。
そこにAさん達がが降りてきて、
Aさんからはキチ山が見えず声も普段のキチ山と違うのに
サッと顔が青ざめて「あ…あれキチ山さんです…」と言った。

声だけでわかるってことは
あれをやられたのかよこの子は!と私達戦慄。
マシンガントークとは聞いてたけど
まさかここまでとは思わなかったので…

他部署の男の子バイトが勇気出して止めに入ったが止まらず、
誰かが呼んだ人事部長によって2人は別室に連行されていった。

再び訪れる静寂、
「怖かったですねえ」と言う警備員。まじ仕事しろ。
「こんな人目のあるところでもあれをやるとは思わなかった」
と真っ青なAさん。

翌日聞いた話では、キチ山が社員の人遣いの荒さを
愚痴ったのをBくんが窘めたので
「上司であるアテクシに逆ry)」ということだったorz

Aさん曰くあれで人遣いが荒いなら
あの部署やることなくなりますよと。
社員さん達による以前からの仕事中のサボり行為や
奇行の証言もあってここでやっと
キチ山を辞めさせる動きになった。皆おせーよと言っていた。

クビ宣告されたキチ山は烈火のごとくファビョン、
お得意のトンデモ理論で自分を辞めさせる権利はないとか
AとBが自分を陥れようとしてるとか
訴えるとか周りを巻き込んで
長いこと派手に足掻いていたらしいが通用せず結局去っていった。

人事部長は思い出したくないとぼやいてたという。
自分もその後すぐに辞めたが
その数ヶ月後にキチ山が
警備の目を盗んでフロアに入り込んで
社員もバイトも恐怖したと聞いた。

お別れの挨拶☆
してなくて心配かけたからぁ~
とバイトだけにお菓子を配りに来たんだと。
Aさんの分はなかったらしい。
おわり

おそらく今年あたり
Aさんが当時のキチ山と同じ歳になるかなぁ
とふと思い出し懐かしくなったので。


776: 修羅場家の日常 2015/11/20(金)01:37:42 ID:3he

外国の人かボダだったんだろうか
脅しのネタをあえて言わないとか
人事に言おうがAさんの自主退職にさせようが
どっちもAさんが辞めるように踏んだあたり
穴だらけだけどそれがまた怖すぎる


767: 修羅場家の日常 2015/11/19(木)23:07:29 ID:ovw

長いのに難なく読んじゃった
読んでてざわざわしたわ