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606: 修羅場家の日常 2017/10/04(水)19:43:40 ID:jHH

打ってたら熱くなり、長くなったけど読んでくれるとありがたいです。


恙無く、健康で幸せに暮らすことは大事だなという話。

10年前、当時の職場はブラックだった。勤務時間もそこそこ長く、残業代はつかないし精神的にくる。体重も結構減った。
インカムを使っての仕事で、お客様と接してる間も何か上司の気に入らないことがあれば耳元で
「そんなのあり得ないでしょ。そのお客は〇〇〇なんだからそんな提案はおかしい。何やってるの?!信じられない」
と早口でまくし立て凄い剣幕で怒られる。
オーナーの怒りに動揺したり、現実逃避なのかお客様目の前だからインカムの声が漏れていないか、逆に心配になったりしてた。




上司の息子(家族経営)もなかなかで仕事のヘルプをしていて立ち位置が悪かったりすると足を踏まれたり「邪魔」と言われたりお客様の前でも不機嫌&私の存在無視など当たり前。

私は元々気が小さく、威圧的な人が苦手でどんどん萎縮していった。そしてネガティヴ思考の輪廻にハマり、ミスをする→ミスを恐れるあまり消極的な行動→それも怒られる→自分を奮い立たせて行動するもミス……の連続。
それでもなんとか1年半位頑張っていたがその頃にはもう自分の中で「もう、次ミスをしたら絶対辞めよう」と思って過ごしていた。

そんなことを思っていたからかある日ついにやらかした。
その日は強制的に帰宅させられて、運転しながらずっと泣いてた。
その次の日は無断欠勤した。

今考えるとあり得ないが、当時のその職場は無断欠勤→退職の流れがデフォルトだったので、人生経験の浅い私はその例に習ったんだと思う。突然蒸発して何も無いまま消えた先輩もいた。
私は2日ぐらい無断欠勤して3日目にめちゃくちゃ緊張しながら出勤。そして退職の希望を話した。
1時間位オーナーと話し合うも平行線。すぐに辞められると思っていたが意外と引き止められていた。
次は別の先輩と話し合うことになりその先輩がいる普段仕事をしている場所に移動することになった。
その移動先はいつもなら自分の車で移動するのに何故かその日はオーナーの車で行くよ、と言われ何か嫌な予感がしたのでこっそりポッケに1万札とスマホを入れて乗った。




608: 修羅場家の日常 2017/10/04(水)19:47:46 ID:jHH

長くてすみません。続きます。

仕事場に着き先輩と2時間くらい話した。
この先輩は割といい先輩だったんだけど職場に毒されたのか、たまにえ!なこともあった。
でもやっぱりいい先輩だったのでけっこうグラついたものの辞めさせていただきます、と言い切った。
そしたらその先輩に
「この後どうするの?そんなんじゃこの先どこも雇ってくれないよ。同じ職業に就いても独り立ちする前にまた何か言い訳して、どうせ辞めるんだよ」
と言われた。私もこれは逃げだとわかってたので流したけど、
10年くらい経った今でも忘れない位ムネに突き刺さってる。

話の決着が着いたところでまたオーナー登場。2人きりになった。
3時間前とは打って変わって今度は睨みつけながら「恩を返せ。あんたのために色々してやったのに」と言われた。
ごもっともだよなーと思い、せめてしっかりオーナーの言うことは誠意を持って受け止めようと目を見て話を聞いていたら
「あんたのその反抗的な目はなんだ!」と更に反感を買ったので、今度は反省したように見せるため俯いて聞いてた。
何か言うことはないのか?と問われてその前に「恩を仇で返すようなお前には幸せなんかない」みたいなことを言われてたので「恩も返せず、みなさんにも迷惑をかけてすみません。これからの人生は幸せなんかこないと思います」と今思うとよくわからないことを言った。
最終的には「私はアンタのこと恨んでやるから」と言われて終わった。

そこから更にまた元の本店に戻り、今後についての契約をするということになった。
契約というのはあと3ヶ月は忙しい土日は出勤するというものだった。もちろん異論はなく、素直にハンコなりなんなり押すつもりだった。
だが、「アンタのこと恨んでやる」とまで言われたオーナーと同車するのが怖かったので自分で本店に行きます、と言ったのに「いいからそこで待ってなさい」と返され私も必シに大丈夫ですから、と食い下がったがオーナーはどこかに消えた。
本当に嫌だったので、もう辞めるしちょっとくらいの反抗はいいだろうと、ポッケに忍ばせていたスマホで近くのタクシー会社に連絡→同僚には先に戻ってるからと伝える→タクシーに乗って本店に向かった。

無事本店に着き、本店に入る前に車の中に用事があったためまず駐車場に向かうと私の車が囲まれるようにして他の従業員の車が置いてあった。これじゃあ後で車出しにくいじゃんと呑気に思っていたら、なんと更に車に貼り紙がされてあり
「お店に違約金を払ってから帰ってください」
と書いてあった。
この違約金というのは雇用を結んだ時に書かされたもので「3年以内に辞めた場合は30万払え」という内容のものだった。
因みにこれを書かされたときは息子から「別に署名しなくてもいいけど、その代わりお前には誰も何も教えてやらないよ」と言われていた。
別にお金もなくはなかったし、確かに3年頑張るぞ!と思って契約をしたので、ケジメのために払うつもりでいた。だからそんなことを書かれるのはとても心外で、このままのこのこお店に戻るのはとても悔しかったのでこのまま帰ることにした。

でもこのまま30万払わないと「やっぱりアイツ金が惜しかったんじゃんwww」となるので次の日の早朝、本店の傘立ての下に置いてきた。
本店のガラスの窓に「30万傘立ての下にあります↙︎」とべったり貼り紙もした

その後、職種で就職。
無事独り立ちも出来、しっかりと幸せに暮らしてます。


引用元: 復讐とまではいかないちょっとしたいたずらや仕返しを語れ 5