3

139: 修羅場家の日常 2016/12/02(金)08:59:07 ID:pSg

うちの近所に、一人暮らしのお爺さんがいる。
奥さんと子供さんを事故で亡くし、その後再婚せず
病気で体が不自由になってからはヘルパーさんに来てもらってた。

でも爺さん、
「妹や姪とよく電話で話ししてるから、寂しくはないね。
今更施設で知らない人と暮らすより、
一人暮らしで気楽に過ごすのがいい」と言ってた。

たまに、「妹が送ってくれたんだ」と言って、
美味しい果物のおすそ分けをくれたし
「お礼にこっちの旨いもん送るんだ」とニコニコしてた。




亡き子の代わりってわけじゃないけど、
姪の成長が楽しみだ、
今は体が不自由だから外出できないけど、
昔は待ち合わせて食事に行ったりしたんだよ
今度の正月には寄ってくれるらしいから、
上等の肉でも用意しようかな、なんて言ってた。

そんな爺さんが先日倒れて意識不明になった
たまたま発見したのが自分で、
成り行きで救急車に乗って病院に付き添った
幸い爺さんが財布に妹さんの電話番号書いたメモ入れてくれていて
それ見て電話したら出てくれた、でも話しを聞いて衝撃だった。

「兄とはもう何十年も会ってないし、
電話もごくたまに、ほんの数分安否確認するくらいで…
うちの娘も、兄とは幼い頃に2、3回会ったきりなんですよ
そっちに、家族同様に親しくしてる方がいると言っていたんで
その人が万一の時の世話をしてくれると思っていたんですが…」 だって。

妹さんのほうも、
兄は家族同様の人と楽しく暮らしてると思っていたと、
ショックを受けていた。

爺さんのケアマネさんが駆けつけてくれたんで、
自分はそこで病院から帰ることができたけど
帰り道でいろいろ考えちゃったよ

爺さんがよく話してくれた、
妹家族との心温まる交流話、
あれなんだったんだろう

果物は、本当は誰が送ってくれたんだろうとか。


140: 修羅場家の日常 2016/12/02(金)09:13:53 ID:oST

>>139
切ねえ(´・ω・`)


141: 修羅場家の日常 2016/12/02(金)11:57:30 ID:MpH

>>139
誰にも心配かけたくなかったのかな、爺さん…切ない。


152: 修羅場家の日常 2016/12/02(金)18:07:03 ID:94k

>>139
切ないけど、
139の存在があったから完全には孤独ではなかったのが救い…
目から汁がでてきたorz




155: 修羅場家の日常 2016/12/02(金)21:19:02 ID:pSg

139だけど、レスくれた人ありがとう。
爺さん息を引き取ったそうだ。

毎年父の日に姪さんから送られてくるプレゼントの話とか、
思い出すと複雑な気持ちになったけど
そうだよね、それで幸せだったんなら良いんだし、
爺さんの中ではそれが真実だったんだ
そう思ったら気が楽になった

そういえば、あの人ずっとマンガの絵が付いた古いスプーンを使ってたけど
あれ亡くなった子のなんだろうなって思い出して
ケアマネさんに話したら、取りに行って棺に入れてくれると言ってた

人のシに接しちゃうと、
自分の時にはどうなるだろうなんて想像しちゃうね


157: 修羅場家の日常 2016/12/02(金)21:24:15 ID:GlC

>>155
きっと、しあわせな晩年だったと思うよ
親切にしてあげてくれて、ありがとう


158: 修羅場家の日常 2016/12/02(金)21:33:19 ID:ONe

>>155
泣けてくる
ご冥福を。合掌


159: 修羅場家の日常 2016/12/03(土)10:33:06 ID:bI7

>>155
あなたは絵の付いたスプーンのことまで、
ちゃんと想像出来るおつきあいしてくれたんだね。
優しくしてくれてありがとう。
爺さん、幸せだったと思うよ。


引用元: 今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その16