225: 修羅場家の日常 2013/08/28(水) NY:AN:NY.AN ID:xQPL9O3h
今から30年以上前の小3のとき、
土曜の午前中授業が終わり家に帰ってきた。
当時、カギっ子だった俺は
いつものように用意してある昼飯を食って、
午後は遊びに行こうと呑気に考えていた。
家はアパートだったんだけど、ちょっと変わった構造で、
一階部分が駐車場になっていて
その上に2階建ての建物があるという形だった。
俺の家は101号室で、
下から階段上がってすぐのとこだった。
アパートの下の階段に着いたとき、ふと上を見上げると、
2階の手前の部屋(201号室=俺ン家の真上)前に
作業服みたいなのを着たオッサンがいた。
そこの部屋は女子大生のお姉さんが住んでいたと思ったが、
よ~く見るとオッサンの手には包丁が!
オッサンは片手で包丁を前に突き出すように持ち、
もう片方の手でドアノブをガチャガチャと回している。
「え?泥棒?強盗?」
と思いながら、俺はその場から逃げ出すのではなく、
オッサンに気づかれないように
そおっと部屋のカギを開けて家に入った。
もちろん、すぐにドアのカギをかけてチェーンロックもした。
「とりあえず警察!」と思い、
生まれて初めて110番に電話。
電話で状況を説明し、怖い!早く来て!と
あまり大きな声にならないように訴えた。
電話の向こうで「子どもが泣きながら通報」とか
なんとか言っているのが聞こえた。
もちろん、パニっくてはいたけど、
泣いちゃいないんだが・・・と思ったが、
それくらい逼迫していたらしい。
そのとき、家のドアノブがガチャガチャ!
心臓止まるかと思った。
「すぐに警察官が行きます!」と言われ電話を切った。
俺は、年の離れた兄が所有していたエアガン
(18歳以上対象の結構、強力なヤツ)を
二丁出して弾を入れて構えた。
弾はツヅミ弾なんだけど、先端に針を仕込んだやつで、
刺さればかなり痛い。
それから木刀
(剣道をやっていたので、木刀も持っていた)
も取り出して、完全に戦闘態勢に入った。
オッサンはどうやら
二階の部屋から順に回っているようだった。
気づかれたら戦ってやる!と思い、息を殺して部屋にいた。
すると「警察です!いますか!?」と
ドアをノックする音と声が聞こえた。
「助かった!」と思い、
ドアを開けるとそこには警察官が2人いた。
それまでは「戦う!」と息巻いていた俺だったが、
警察官を見た途端、緊張が解けたのか爆泣きw
実は警察官は2人どころかかなりの数が来ていて、
オッサンはすぐに身柄を確保されたらしい。
オッサンは「自分は包丁研ぎだ」と言っていると
警察官に言われたが、
包丁研ぎが包丁を前に突き出して
ドアノブをガチャガチャやるもんか!
みたいなことを訴えたと思う。
結局、オッサンはドナドナされ、
俺はいろいろと状況を聞かれ、
その日は午後から遊びに行くどころか、
昼飯すら食いそびれてしまった。
それから、部屋に入ってきたときに
完全武装wの俺を見た警察官が、後になって
「戦うなんて危ないことしちゃダメだよ!」って怒られた。
今ではいい?思い出だが、
よくもまあ冷静に対処したもんだと思う。
つか、変なガキだったんだな、オレwww
今の若い子はあんまり見たことないだろうけど、
30~40年前には鋳掛や傘の骨接ぎや包丁研ぎする人が
道路脇で露天営業しているのは珍しい光景でもなかった
>>233
いかな露天商でも、包丁を前に突き出しながら
アパートの各部屋のドアノブを
ガチャガチャする奴はいないんじゃね?
仮に飛び込み営業だとしてもやり方がおかしすぎるし
研ぎ師なら、砥石を持っているべきだろ
>>227
包丁オヤジの目的は何だったん?
下からパッと見たときに包丁が見えて、
それを前に突き出している時点で
「これはヤバい!」って思った。
包丁研ぎだと言っていたのはあくまで自称で、
警察官もそれは全然信用してないみたいだった。
各部屋を回って、ドアノブをガチャガチャと回していたから、
カギが開いていないか確認していたんだろうね。
カギが開いていたらどうするつもりだったのか・・・
考えるだけでも怖いわ・・・
だって包丁持って上がり込もうとしていたわけだからね。
包丁研ぎ屋でも、刃先をそうやったまま
ドアノブガチャガチャはしないよね
無事で何よりだった!